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旅を共にする船内での美食

フォーシーズンズの美食の新たな章がフォーシーズンズ I で始まります。

ギリシャの漁師から受け取った朝獲れの魚は、昼までにはオリーブオイルとシーソルトが添えられ、ゲストのお皿に並びます。夕食に登場する手作りパスタのハーブは、その日の朝、シチリアの菜園から摘まれたばかりです。翌日は、船のシェフがマルタの市場で出会った新たな食材がメニューを彩るかもしれません。これこそ、旅程や予定を超えた「その場ならではの食体験」です。2026年に就航するフォーシーズンズ Iでは、11のレストランやバーが、洋上での食の可能性を刷新します。

Interior view of Bar Pistachio
職人の技が光るカフェ”ピスタチオ”では、注文に応じて作られるクロフィンやフレンチ・ペイストリー、シグネチャーエスプレッソなどを堪能できます。

訪れた寄港地を離れるときも、次の寄港地に向かう時も、ヨットの食体験はあらゆる気分に応えます。
広々としたプライベートテラスでの24時間対応のインスイートダイニング、親密な空間で味わう”おまかせ”体験、モロッコ風ラウンジ、クラフトカクテルを極めたバーなど、それぞれが個性を持ちながらも、フード&ドリンクチームの共通哲学に基づき統一感を保っています。

”フォーシーズンズ Iのデビューは、気負わない洗練された新時代を示します”と、フォーシーズンズ ホテル&リゾーツ グローバル シニア・バイスプレジデント フィリップ・ブレーザー氏は語ります。 更に、”健康志向のプールサイドメニューから贅沢なシャンパンとキャビア、世界クラスのシェフが全てを手がける料理など、時を超越したコンセプトが船上での体験を格段に高めます。革新と職人技を体現するレストランとバーが、洋上での忘れられない味と卓越したサービスをお届けします。”と説明します。

もちろん、A5和牛やオセトラキャビアもメニューに登場しますが、もっと魅力的なのは現地で出会う新鮮な旬の恵みと、それを即座に料理へと昇華するシェフたちの創造力です。その指針は「その日の旅路がどこであれ、素材の魅力を隠すのではなく、最大限に引き立てる」こと。

フォーシーズンズ ヨット ホスピタリティ担当副社長 ロレンツォ・ダビドウ氏はこう語ります。

”毎日、新しい場所で目覚め、その場所がその日の料理のアイデアやメニューを決めます。そして、11のレストランのいずれかに反映されるのです。”

11のレストランで舌鼓を

フォーシーズンズ I の船上では、毎日が心を満たす体験の連続です。
マリーナの水面が穏やかに揺れる音に惹かれる人もいれば、ヨット最上部からのパノラマビューに魅了される人もいるでしょう。

夜明けが完全に訪れる前、早起きのゲストは地中海スタイルのオープンキッチンTerrasse(テラッセ)にて、地域の特色を活かしたハウスメイドのペストリーをお楽しみ頂けます。例えば、マルティニークの海岸線を航行中にはココナッツの香るパン・デ・ココを、コート・ダジュールでは極上のパン・オ・ショコラなど。

”季節の果物とともに、しっかり味わえる朝食をご用意しています”

と、フード&ビバレッジオペレーションディレクターであるジョシュ・ベッカー氏は語ります。

軽めの朝食なら、Pistachio(ピスタチオ)がおすすめです。こだわりのエスプレッソドリンクや職人仕立ての紅茶やハーブティー、爽やかなドリンクで心地よく一日を始められます。

Terrasse(テラッセ)の屋外ダイニングエリアからは、プールデッキとBar Piscine(バー・ピシン)を一望できます。

日中は、地域の特色と多彩さがさらに際立ちます。Miuna(ミウナ)の”おまかせ”カウンターでは、ホノルルなど世界的市場から直送された魚が並び、シェフの目にかなった地元の新鮮な食材も併せて提供されます。プールサイドで寛いでいても遠くへ足を運ぶ必要はありません。Bar Piscine(バー・ピシン)では、酸味が際立つセビーチェ、みずみずしいサラダ、そして絹のようになめらかな自家製ジェラートなどの爽やかな地中海料理が大型ワイントロリーで提供され、劇場にいるかのような食体験を演出します。モヒートも、その場で削った氷を使い目の前で仕上げます。

夕暮れ時にはChampagne & Caviar(シャンパン&キャビア)で希少なヴィンテージワインやサステナブルなキャビアを楽しんだり、黄金期のミクソロジーを想起させる上品なレトロスタイルのBar O(バー・オー)で華やかな時間をお過ごしいただけます。ここでは特製の樽で熟成させた“海熟”スピリッツが、ほのかな海の余韻を添えます

”世界の名だたるバーの一つとして名を連ねることを目指しています”

と、フード&ビバレッジ オペレーション ディレクターのジョシュ・ベッカーは語ります。

”伝統的な一杯を完璧に仕上げる技術はもちろん、クラフトカクテルを楽しむ真髄、インタラクティブな要素も取り入れています。どこよりも洗練されたマティーニをお楽しみいただけるはずです。”

Bar O
Bar O(バー・オー)、1960〜70年代のカクテル文化へのオマージュとして誕生したバー

一日のハイライトを飾るのはディナーです。フォーシーズンズヨットの美食体験の頂点に立つSedna(セドナ)では、世界各地の食文化に着想を得ながらも、フランス料理の技法を基盤としたコース料理が供されます。その料理の哲学は、旬の食材と伝統への革新的な解釈を基にし、時にはフォーシーズンズの名だたるレストランのゲストシェフがメニューを考案します。料理と共にペアリングされるのは、多様なボトルサイズで提供される、特別に確保されたヴィンテージや稀少なワインです.

”ミシュランの三つ星を獲得したシェフもいるフォーシーズンズが誇る才能を讃え、航路ごとに異なる美食の視点を体験していただきたい”

と、フード&ビバレッジ オペレーション ディレクターのジョシュ・ベッカーは語り、

”そして、私自身のキャリアの中でもこれほど心が躍るワインリストを構築したことはありません。”

と加えます。

Sedna
深みのあるグリーンを基調とした、Sedna(セドナ)の上質なインテリア

フォーシーズンズヨットの最上部に位置するHorizon Lounge(ホライゾン・ラウンジ)では、レバント風のメゼや独創的なカクテルが星空の下で賑やかなひとときを演出します。夜が更け、寝る前の一杯を楽しみたくなったらCigar Lounge(シガー・ラウンジ)へ。愛好家によって厳選された稀少なスピリッツや、希少なチョコレートとのマリアージュを堪能できます。そして「マリーナ・バー」では、特別な日にキャプテンの合図とともに折りたたみ式プラットフォームが開かれ、水際へと広がる新たな世界が夜の可能性をさらに広げます。

魅力を広げる空間設計

それぞれの施設のデザインには、その生い立ちの物語が映し出されています。Miuna(ミウナ)は日本のミニマリズムを体現し、8席のヒノキのカウンターがゲストを迎え、視線は自然と”おまかせ料理”そのものへと導かれます。Sedna(セドナ)は深みのあるエメラルドトーンと、中世の“cabinets of curiosity (驚異の部屋)”を思わせる意匠が特徴で、新鮮な発見と入れ替わるシェフたちを象徴しています。Champagne & Caviar(シャンパン&キャビア)はオープンエアのテラスにあり、海と夕陽の眺めを際立たせる控えめで洗練されたデザインを備えます。Horizon Lounge(ホライゾン・ラウンジ)はモロッコ風モザイクと中央のプランジプールが特徴で、昼のひと休みにも、星空の下のカクテルにも最適な場所です。

”各スペースにはそれぞれの個性があります。ホライゾン・ラウンジの雰囲気から、シャンパン&キャビアのエレガンスと特別感まで、どのダイニングも異なる体験を感じていただけるようにしています”

と、フード&ビバレッジ オペレーション ディレクターのジョシュ・ベッカーは語ります。

果てしない水平線を望む、Champagne & Caviar(シャンパン&キャビア)

洋上に広がるフォーシーズンズの格式

カジュアルからハイエンドまで、これらの食体験は単なるクルーズのダイニングではありません。
フォーシーズンズ I には、より大きな情熱と志があります

”これまでのホスピタリティのキャリアの中で、これほどまでに才能、ゲストとの近さ、そして創造的な自由が融合した環境は他にありません”

と、ホスピタリティ担当副社長のロレンツォ・ダビドウ氏は語ります。

1対1のスタッフ比率を実現することで、各レストランでは洋上とは思えない類まれな細やかなサービスが息づいています。サーバーは言葉にする前にゲストの好みを察し、ソムリエは数日前の会話をもとに提案を重ね、シェフは寄港地ごとに料理を調整するのです。このパーソナライズの徹底は、意図的なものです。

”私たちの才能あるチームこそ、最大の「秘密の要素」です”

とダビドウ氏は加え、更に、

”ただひとつの疑問が、一度の航海で、フォーシーズンズ I のすべての体験を味わい尽くせるかどうか、ということです。”

と締めくくりました。